ポーカールールの解説、ショーダウンの場面。

ショーダウン −ゲームのシュミレーションー

さあ、手札のオープンです。

ゲームのシュミレーション、ショーダウンの場面。

プレーヤー3の手札は<Qh・Tc>でした。
最強の役を作れる5枚を選ぶと、次のようになります。
QhQdQsTc8d
役名 『Qのスリーカード・T8のキッカー』

一方あなたの役は次の通りです。
QcQdQsAh8d
役名 『Qのスリーカード・A8のキッカー』

これによりこの勝負はあなたの勝ちとなり、あなたは$191のポットを獲得することになります。
役は同じでしたが、キッカーで勝ちましたね。
おめでとうございます!

実際のショーダウンでは、「せ〜の、ドン!」でアクティブプレーヤーがいっせいに手札を見せ合うのではなく、リバーでベット又は最後にレイズしたプレーヤーから時計回りの順番で1人ずつ手札を見せていきます。
全員チェックでアクションが回った場合は、スモールブラインドから時計回りにショーダウンします。
ここでは分りやすいように両者同時に手札を開いていますが、実際には「あなた」→「プレーヤー3」の順番でショーダウンします。

ちなみに、もし先にショーダウンしたプレーヤーにあとのプレーヤーが負けている場合、あとのプレーヤーは手札を見せる必要はありません。
誰にも手札を見せずに、そのままゲームを終える事ができます。
これを、手札を『マック』すると言います。
言い方をかえれば、ショーダウン時のフォールドです。
どうせ負けている手札であれば、見せても見せなくてもポットは獲れません。
手札を見せても良いのですが、そうすることであなたがどんな手札で、どういうアクションをしたかという情報を他のプレーヤーに与えてしまいます。
テキサスホールデムでは、相手にアクションや思考を読まれることは極力避けなくてはいけません。
手札を見せるということは、自分のプレー情報をさらけ出すことにつながるので、勝ってショーダウンする時以外に手札を見せることは極力避けましょう。

マックという言葉は、実際にはショーダウン時以外にも使われる言葉です。
「手札を手元から捨てて、ディーラーに返却する」というような意味合いがあり、フォールドの類義語として使えます。
ディーラーの手元には、既にフォールドしたプレーヤーの手札がごちゃ混ぜになって置いてあります。
その「ごちゃ混ぜのカードの中に、自分の手札も加える」というのがマック本来の意味です。
マックしたカードはごちゃ混ぜのカードの中で識別不能になるため、二度と自分の手元に戻すことはできません。

このゲームの場合、最初にショーダウンしたあなたに対してプレーヤー3は負けていますので、プレーヤー3は手札を見せずにマックするのが普通です。
オンラインポーカーでは、この辺のことはコンピューターが自動的にやってくれるので心配ありませんが、カジノでのプレーを検討されている方は、知っておくべき知識と言えます。

ちなみにオンラインポーカーでは、ショーダウンした時点でコンピューターが自動的に最強の役を作る5枚を選んでくれますので、特に役の自己申告をする必要はありません。
実際のカジノでも、手札を開けばディーラーが最強の5枚を勝手に選んでくれます。
しかしカジノのディーラーはコンピューターではなく生身の人間なので、たまに間違った5枚を選ぶことがあります。
少なくとも自分がショーダウンに参加しているときには、ディーラーが正しい5枚を選び、正しい勝者にポットを与えているかどうかを自分の目で確認するようにしましょう。

実はこのゲームで実際にあなたが得られる金額は、ポットと同額の$191ではありません。
実際にはポットの金額からポーカールームのレーキが差し引かれます。
レーキというのは、ポーカールーム(カジノ)の利益です。
場所代と考えてください。
レーキは各ポーカールームの各テーブルによって、予め決められています。
通常は「ポットの△%で最大$○○」といったように、具体的な利率が決められています。
このゲームの場合ポットの総額は$196ですので、レーキを$3とした場合、あなたが最終的に獲得するチップは$188です。

−簡単に言います!おさらいです!とりあえずこれだけ覚えればOK!−

  • ショーダウンは、リバーでベット又は最後にレイズしたプレーヤーから時計回りに行う。
  • 先にショーダウンしたプレーヤーに負けている場合、手札は極力マックする。

以上!

お疲れ様でした!これでルール編は終了です。
ここで解説した内容をある程度把握していれば、すぐにでもライブゲームに参加できるはずです。
ルールを覚えたての初心者に最もおすすめなのは、オンラインポーカーのフリーゲームです。
擬似のチップを無料で使い放題に使用できるので、あやふやなルールを明確に把握するのにも最適と言えます。
実際のゲームに触れることで、テキサスホールデムの本当の面白さも体験できるはずです。
「エベレストポーカー」というオンラインポーカールームでは、ロボットを相手にプレーできるトレーニングルームが設置されています。
「いきなり対人でプレーするのは緊張する・・・」と言う方は、利用してみてはいかがでしょうか。
このポーカールームは唯一日本語のサポートにも対応しており、私個人的にも一番好きなポーカールームです(カモが多いんですよ 笑)。

ゲームにある程度慣れてきたら、初級講座にお越しください。
一流のポーカープレーヤーを目指し、そこで次なるステップを目指しましょう!

関連項目
エベレストポーカーをはじめとした、オンラインポーカールームの紹介・参加方法。

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