ポーカールールの解説、プリフロップの場面。

プリフロップ −ゲームのシュミレーション−

さて、それではここまでの復習をかねて、ゲームをシュミレーション形式で進めていきます。
アクションを含めたゲームの流れをマスターしましょう。

ゲームスタート、手札が配られる前の段階。

まずは手札が配られる前に、ブラインドポジションの2人が最初のベットを行います。
ブラインドポジションの位置を覚えてますか?
ディーラーポジションの左がスモールブラインド、その左がビッグブラインドです。
このテーブルのストラクチャーは<$1-$2,No-Limit>ですので、スモールブラインドが$1、ビッグブラインドが$2のベットを行います。
これはブラインドポジションのプレーヤーが、手札を見る前に行うアクションと言えます。

テキサスホールデム、スタート。

=プレーヤーのアクション=
↓ プレーヤー3が「ベット$1
↓ プレーヤー4が「ベット$2

プリフロップ、手札が配られた後。

場にブラインドの賭け金が出ると、各プレーヤーには手札が配られ、一回目のベッティングラウンドが始まります。
通常のベッティングラウンドの場合、アクションの順番はスモールブラインドから時計回りに進行します
しかしブラインドポジションの二人は、手札が配られる前に既にアクションを行っています。
よってプリフロップに限り、アクションはビッグブラインドの次のプレーヤーから始まります。
このポジションは俗に「UTG(アンダー・ザ・ガン)」と呼ばれています。

既にブラインドという賭け金が場に出ている状態ですので、まずはこの賭け金に乗らないと次のラウンドに進むことはできません。
テキサスホールデムのルールでは、アクティブプレーヤーの賭け金が全員同額に出揃うまでラウンドは終了せず、プレーヤーのアクションが時計回りに回り続けます。
これは全てのベッティングラウンドに言える事です。
典子ちゃんと一郎君の賭けを思い出してください。二人の賭け金が揃わないことには賭けは成立しませんでしたよね。)

ここであなたを含めたプレーヤーは、次のようなアクションを行いました。

ゲームのシュミレーション、プリフロップの場面。

=プレーヤーのアクション=
↓ プレーヤー5が「コール$2
↓ あなたが「コール$2
↓ プレーヤー1が「フォールド
↓ プレーヤー2が「コール$2
↓ プレーヤー3が「コール$1
↓ プレーヤー4が「チェック

あなたに順番が回ってきた時点で選択できるアクションは、コール、レイズ、フォールドのいずれかです。
すでに賭け金が出ている状態ですので、ベットとチェックは行うことはできません。
あなたには<Ah・Qc>という高いランクのカードが配られたため、フロップ以降の共通カード次第では強い役を作れそうです。
あなたは次のラウンドに進むために、$2の賭け金をコールしました。

ここではプレーヤー1を除いた4人のプレーヤーが、ビッグブラインドの$2をコールしたようです。
ちなみにスモールブラインドのプレーヤーは既に賭け金の半額を出している状態ですので、残りの$1を払えばコールとなります。

スモールブラインドがコールした時点で、アクティブプレーヤーの賭け金は全員$2に揃います。
通常は全員の賭け金が同額に出揃った時点で、ゲームは次のラウンドへと進行します。
しかしプリフロップに限り、このあとビッグブラインドのプレーヤーにもアクションが回ります。
これはビッグブラインドのプレーヤーに、手札を見た後にもアクションを行う権利が与えられているためです。
この場合ビッグブラインドが選択できるアクションは、レイズ又はチェックとなります。
賭け金を上乗せしたければレイズ、そうでなければチェックを選択します。

ここではプレーヤー4はレイズをせずにチェックしました。
これで全てのプレーヤーにアクションが回り、賭け金も同額に出揃ったため、ゲームは次のラウンドへと進行します。
プレーヤーの賭け金はまとめてポットへと集められます。
ここでは$10のチップが集まりました。

−簡単に言います!おさらいです!とりあえずこれだけ覚えればOK!−

  • プリフロップはUTGのプレーヤーからアクションが始まる。
  • アクティブプレーヤーの賭け金が全員同額に揃うまで、ベッティングラウンドは終わらない。

以上!

ちょっとややこしいかも知れませんね。
最初は分りにくい部分もあると思いますが、実際にプレーしてみることで、これらはおのずと理解できるようになるはずです。

『近代ポーカー』トップページ ルールを覚える→プリフロップ(ゲームのシュミレーション)