ポーカーの種類と進化

ポーカーの種類

ポーカーというゲーム自体をを知らない人はいないでしょう。
トランプを用いてワンペアやストレート等の役を競うゲームです。
日本ではあまり知られていませんが、ポーカーには様々な種類があります。
基本的にはどのポーカーも5枚のカードを使い、ワンペアやストレート等の役を作るということに変わりはありませんが、カードの使い方やチップの賭け方で区分されています。

ポーカーは広い地域で親しまれているゲームの為、世界各地で様々なルールが生まれました。
ローカルルールも含めると、世界には100種類以上のポーカーが存在するといわれています。
その中でポーカーの主流は時代とともに変動し、進化を続けています。

ドローポーカー

私たち日本人になじみが深いのは、『一度交換して役を作る』というルールのポーカーでしょう。
もちろんこれもポーカーの一種ですが、このルールで行われるポーカーをプレーしているのは今や日本人だけかもしれません。

手札を交換して役を作るポーカーは、数あるポーカーの種類の中で「ドローポーカー(クローズドポーカー)」という種類に分類されます。
ドローポーカーは世界的に見ると既に廃れてしまった古い形式のポーカーですが、日本にポーカーが伝わった当時は主流のポーカーでした。
そのため今でも日本では「ポーカー=ドローポーカー」という解釈が一般的に根付いています。

スタッドポーカー

ドローポーカーの時代が過ぎたあと、スタッドという形式のポーカーが流行しました。
スタッドポーカーは手札を途中で交換せずにゲームを進め、さらに手札の一部を他のプレーヤーにも公開するというルールが用いられています。
これにより相手の役を推測しやすく、駆け引きを含めた戦略の幅が広がります。
スタッドポーカーでは公開されているカードを一時的に覚える記憶力も必要になります。

スタッドポーカーの中で特に人気が高いのが『セブンスタッド』と呼ばれるポーカーです。
セブンスタッドは現在主流のテキサスホールデムが台頭するまで、ポーカー界の圧倒的な主役の座に居続けました。
しかし今では時代の波に呑まれ、セブンスタッドをプレーできるポーカールーム(ポーカーをする場所、カジノ等)はほとんどなくなってしまいました。
まるでスポーツ選手の世代交代のように、一線を退いたポーカーのルールはひっそりと表舞台から姿を消していきます。

ポーカーは麻雀や将棋に比べるとシンプルなゲームですが、これらのゲームに負けないくらいの奥深い面白さを持っています。
ポーカーの奥に潜む不思議な魅力の秘密は、長い年月をかけ人々の手により洗練されてきた賜物なのかもしれません。

ホールデムポーカー

スタッドポーカーに代わりポーカー界の主役を引き継いだのがホールデムポーカーです。
テキサスホールデムは、このホールデムポーカーに含まれます、

ホールデムポーカーの特徴は、役を作る際に通常の手札に加えて共通カードを用いる点にあります。
共通カードとは、ゲームに参加しているプレーヤー全員が使用できるカードです。
ホールデムポーカーでは共通カードが全員の目の前にオープンされるため、プレーヤーは互いの役を推測しやすく、戦略の幅が広がります。
「相手はどの共通カードを使っているのだろう?」とお互いに手役を読みあうのがホールデムポーカーの醍醐味です。

現在はテキサスホールデムが圧倒的な人気を持っているため、一般的にホールデムポーカーという言葉はテキサスホールデムを指す言葉として使われていますが、他にもオマハホールデム等の種類が存在します。

テキサスホールデム

現在はテキサスホールデムが最もポピュラーなポーカーであることは間違いないのですが、テキサスホールデムの中にも時代による主流の変化がみられます。

当初テキサスホールデムは『リミット』と呼ばれる形式が主流でした。
リミットとは一度に賭けるチップの量が、テーブルのレートによって定められている形式です。

しかし現在は『ノーリミット』と呼ばれる形式が主流になっています。
ノーリミットのルールでは、一度に賭けるチップの額に決まりはありません。
そのため細かなチップワークを用いて多彩な戦術を行うことが可能です。
もともとノーリミットはWSOP(ポーカーの世界選手権)等のトーナメントで採用されていたルールでしたが、21世紀初頭の爆発的なポーカーブームを機に一般的なテキサスホールデムにも浸透しました。

このサイトでは、ノーリミット・テキサスホールデムのルールや戦略について採り上げています。

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